T&E Corporationコラム 2023年6月20日

 

■プチ音楽用語講座

 作詞家、作曲家として仕事をしていくうえで、絶対に知っていて欲しい音楽用語のご紹介です。

 「そんなこと知ってるよ!」と思う方も多いかと思いますが、意外と知らないままでいる事も多いものです。


・アフタクト

「弱起」とも言われます。

弱拍から始まるフレーズという事なのですが、フレーズの始まりが小節頭一拍目から始まるのではなく、小節線をまたぐフレーズの事を指す事が基本となります。

 

・オブリガート
主旋律ではない旋律の事で、主旋律を補う様に演奏したり、引き立たせる為の旋律です。

 


・上手/下手

上手(かみて)、下手(しもて)と読みます。

ステージ上で、客席から見て右側が「上手」、左側が「下手」になります。
決して、右側にいるから上手(じょうず)な人、左だから下手(へた)という事ではありません。

 


・ゲネプロ

ドイツ語の「generalprobe」の略で、ライブ・コンサートの最終的に行われる通しリハーサルの事です。

ライブ前は、何度かリハーサルは行われる事がありますが、前日など直前に、進行を含めライブ全体を通して行るリハーサルとなります。

更に「ゲネ」と略される場合もあります。

 


—————————————-

■作詞コンペの心得 ・注釈

コンペに提出する作詞の作品の注釈を入れる人を見請ける事があります。

余程必要な注釈以外は、あまりお勧めするものではないかと思います。

基本的に、説明をしないと伝わらない作品なのであれば、作品の作品としての意味を成さない様に感じる方は少なくないのではないでしょうか。

 

—————————————-

■作曲コンペの心得 ・イントロ

作曲コンペは、作曲を選ぶものですが、周知の通りアレンジが良い方が採用率は高いです。

また音質の良さも大変重要なポイントだと思います。

ただ、頑張り過ぎてイントロに凝り過ぎてしまうのはどうかなと思われます。

特に、1分以上もあるイントロなどは、メロディを聴きたい人にとっては、早送りしてしまいたくなるかも知れません。

余程聴き応えのあるイントロなら兎も角、そうでないなら「逆プレゼン」になりかねません。

昨今、イントロが無い楽曲が増えている事もあり、イントロはシンプルな方が、ベターかも知れません。

 

——————————


■楽器を始める年齢

プロのミュージシャンを目指す人として楽器を始める時期は早ければ早い程良いと思われます。


特にクラッシック等にて、高いテクニックを要求される楽器に関しては、物心がつくか、つかない頃に始める人が殆どの様です。

ロックやポップス等では、10代から始めるなど比較的遅く始めてプロになる人もいます。

いわゆる語学で言うところの、nativeとnon-nativeの違いの様なものかもしれません。

ただ、作曲家・編曲家にとっては、楽器に関していわゆる英才教育というものは、
必要ないかと思われます。

実際、程んど楽器が弾けない人でもアレンジが出来る場合もあります。

ただ、ある程度楽器が弾けた方が、作曲・編曲の助けになる事は間違いありません。

また、仕事の作業的にもスムーズに行えることが多いかと思います。

楽器を始めるのに、何歳だと遅すぎるという事はありませんので、必要な人はいつでも始めましょう。

英才教育を受けた方には敵わないかも知れんませんが。

 

———————————–


■作曲家紹介:エンニオ・モリコーネ

映画『モリコーネ 映画が恋した音楽家』でも話題になったイタリアの作曲家「エンニオ・モリコーネ」。

映画音楽を多く手掛けており、劇伴作家やBGM系を手掛ける作曲家であれば知らない者は
いないと言っていい程の影響力を与えた作曲家です。

1928年11月10日にイタリアのローマで生まれ、2020年7月6日に同地で亡くなりました。

彼は約70年以上にわたって約500以上の映画音楽を作曲しました。

アカデミー賞を含む数々の映画賞を受賞し、また、2016年にはアカデミー名誉賞を授与されました。

西部劇が人気だった当時、スパゲッティ・ウェスタンの音楽で広く知られており、セルジオ・レオーネ監督の作品とのコラボレーションで、彼の作曲した『続・夕陽のガンマン』(1965年)や『続・夕陽の用心棒』(1966年)などが有名です。

さらに、ハリウッドの大作映画にも参加し、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』(1984年)や『アンタッチャブル』(1987年)『ニューシネマパラダイス』(1988年)などの作品などが秀逸です。

 

————————————–

                                    T&E Corporation