鳥海剛史コラム Vol.115 滲出性中耳炎の話
皆様こんにちわ。 作曲家の鳥海剛史です。
また台風が近づいてきているそうですね。 来週も雨多めだそうで、このまま夏が終わっていくのかななんて思っております。 それでは今週も漢字やひらがなや、たまにアルファベットの文字を羅列したモノをキーボードを使ってテキストに打ち込んでみましょう!
●●●●滲出性中耳炎の話●●●●
というわけで、前々回の日記で書きましたが、 滲出性中耳炎という病を患ってしまいました。 この滲出性中耳炎という病は、誰にでも起こる病です。
ですので他の方がなった時の対処法などをこのコラムに記せておければと思います。 まず、梅雨の明ける前の7月25日付近に風邪を引きました。
これは今考えると「咳喘息」という、クーラーなどで掛かる短期間の喘息だそうです。
とにかく咳が止まらない。。。 そして薬を飲んで(ケミカルはあまり体に入れたくありませんが)、療養しておりました。 3日ほど休み、夜中に耳の異変に気づきました。 「でっかい耳糞が詰まってるなこれ・・」 最初はそんな印象でした。
そして耳かきで掻いてみると、明らかにゴロゴロ言っている・・ そしていつもと違う、イタ気持ち良い感じ。 なんだなんだ。。ゴホゴホっとやっていると、、、 耳から大量の血が・・・ 「うお!!!俺死んだ・・・」と思いました。
その出来事が深夜でしたので、翌日耳鼻科に行くと・・・ 「耳を掻きすぎて炎症を起こしている」 「鼓膜に血が付いている」 「数日で治りますよ」 とのことでした。 そして数日経っても異物感があり、耳の聴力50%ダウンでした。
2回目の耳鼻科では聴力検査。 無音の部屋に入り、聞こえるサイン波を低音から高音まで聴き、 そのグラフで検査結果を見るという検査でした。 その結果、突発性難聴などではないとの事でした。
またお薬が増え、それで終わりでした。 この時点で1週間、、つらい。。
酒も飲めず・・ タバコも吸えず・・・・ 音楽も聞けない・・ 仕事もできない・・・ 四重苦ですよ。 苦しみの四重奏です。
苦しみのカルテットです。 そのうちサリバン先生出てくるんじゃないかと思ったり。 この時点で先に回せる仕事など納期を後回しにしてもらい、 ただひたすら睡眠を取っておりました。 おかげで5キロほど痩せてしまいました。 この時点での左耳の状況ですが、、 右耳を閉じて、左耳でテレビを聞こうとすると、ガザガザガザ・・・バリバリバリ・・・ ノイズにしか聞こえません。 テレビのセリフがすべて、隣りにいる奴が紙袋をぐしゃぐしゃと潰している音にしか聞こえません。 そして高音の耳鳴りが「キーーーーーン」 低音の耳鳴りが「ゴオオオオオオオオ」 もちろん仕事しようとスタジオ行くと。。 もう音に聞こえないんです。。
「あ。。。終わったな俺。。 どうしましょ。。」 絶望でした。。 そしてその翌日にセカンドオピニオンを受けに別の耳鼻科に行きました。
●セカンドオピニオンであること。
●現在受けている抗生物質の種類(お薬手帳記入) もう何とかしてくださいと泣きつきました。
すると耳の中を見た先生は、 「あ、これ滲出性中耳炎ですね」 と、ここで初めて自分の病名が明らかになりました。
その瞬間に心がホッッとしたのを覚えております。(診察前にゴジラ行ったりしてましたが) 私「なんですか・・滲出性中耳炎とは・・・」 先生「鼓膜の向こう側の耳管開口部に水がたまっちゃうんですよ。
で、原因は鼻ですね」 どうやら同時に併発していた、咳喘息で鼻もやってしまい、その体液が耳管に入ってしまったとのこと。 そして鼻が炎症を起こして、体液が耳管に入ったんじゃないかなと。 この時点での治療法は、、
●まず、鼓膜に穴を開けて(穴は3日ほどで閉じる)、吸引機で水を抜く。
●ただし水を抜いても、炎症を治さないとすぐ水が貯まる。
私はこれこれこういう耳を使う仕事をしていて、 一刻も早くこの水を抜いて欲しいと伝えました。 しかし先生はあまり鼓膜に穴は開けたくないとのことでした。 あと一週間して変わらなければ穴を開けましょう。
となりました。 しかしもうこの時点で2週間強経っております。 もう民間療法無いんかいとネットを隅々漁りました。
そこで出てきた方法がこれ。 オトヴェントという中耳炎用の器具。 こんな感じで使います。 片方の鼻をつまんで、この風船を。。。 膨らませます。 すると耳の中の液体が「ゴロゴロと音を立てているのがわかります」 おおお・・・これは・・・効くかも!!! てかこれ、、そもそもこの風船要るの?? 俺、そもそも耳抜き得意なんだけど・・・ その日から朝晩、オトヴェントで風船を膨らませ、 気が向いた時に自分でチーーーンと耳抜き。
あと、これは絶対やっちゃダメと言われていたのですが・・・ 耳の中に指を突っ込んで、グチュグチュグチュ〜!っとかき回すのです。 これは効きました!! 聞こえる!!!っとなりました。 中からの耳抜きと、外からのグチュグチュで50%くらいの聴力が85%まで回復したのです! (自己責任でお願いします。) ただししばらくするとまた聴力がダウンします。 でも続けてみることにしました。
——-そして現在—————-
先週の宮城行く前日くらいから症状も回復してきて、 今では仕事に差し支えなくなりました。 耳鳴りは完全に無くなりました。
ただしまだ耳に違和感があったりします。 聴力は90%〜95%くらいまでは回復したのではないでしょうか。 突然風邪からのこの病にかかるミュージシャンやエンジニアさんは絶対いると思います。 ですので今回この場をお借りして、忘備録として残しておければと存じます。 最後に・・ 私事で納期の調整やスケジュールの組み合わせなどして頂いた皆様。 本当にありがとうございました。 皆様もケアするポイントポイントだけではなく、 全身
に目を向けてケアしてくださいませ。
●●●●【エンディング】●●●●
最近またハマり始めているおがわやさんです。 今回も美味しかったです! 評価 ★★★★★
それではまた来週!
鳥海剛史
Twitter twitter.com/toriumi_takeshi HP toriumitakeshi0522.wix.com/studio-torick (add http://)