鳥海剛史コラム Vol.86(Vol.87) ハードオフの話

皆様こんにちわ。 作曲家の鳥海剛史です。

昨日までとても寒かったのに、 このコラムを書いている2月13日はとても暖かかったですね。 今週末は気温が上がるそうです。

それでは今週も漢字やひらがなや、たまにアルファベットの文字を羅列したモノを書いていきましょう!

●●●●【週間活動報告】●●●●

今週はトラベルノーツさんという熟女2人組のライブのサポートピヤノを弾いてきました。 画像001 画像002 そして第1部ではハープとフルートと、、私の口笛という編成で1曲披露しました。 画像003 画像004   ライブ出演で、口笛参加なんてもちろん初めてでしたし、 しかしこれが思いの外ウケてくれました。 https://www.youtube.com/watch?v=IcUNXG98ub8 よろしければ御覧ください(笑)。

そして翌日は埼玉県に諸用で用があり、 ついでに待ち時間も4時間ほどあったので、ハードオフめぐりをしました。 私の趣味はサウナと深夜ドライブとハードオフめぐりなのですが、 ハードオフに入るとサウナと同等ほど、とても落ち着きます。 そんなわけで5店舗ほど回りましたが、あまり出物はありませんでした。 ハードオフはたまに出物があるので、定期的に見ておかないといけません。

思いもよらない機材や楽器が転がっていたりします。 今でも私のスタジオ内では、ハードオフで出会った機材達が活躍してくれております。 画像005 例えばこちらのPodのラック軍ですね。 名機ですので未だに手放せません。 画像006 そしてこちらのハードシンセラックの下にある、 YAMAHA MOTIF XS7もハードオフで購入しました。 こちらもかなりの破格でしたので、 その場で購入しました。 画像007 そしてこちらも出会いが忘れられません。 KORG Prophecyです。 中学生の頃に憧れていたシンセでした。 こちらもハードオフで15000円程で購入しました。 そういえば今モニターで使ってるYAMAHAのスピーカーもハードオフだし、 モニタースタンドも4本中2台はハードオフですね。。 私のスタジオはハードオフ様様です。

●●●●【エンディング】●●●●

今週はここのラーメンを食べました。 画像008

八王子の二郎インスパイア 郎郎郎(さぶろう)です。

最近散歩をしながら作曲していて、 思い付いたメロをIphoneにメモしております。 八王子南口を散歩していたら、久しぶりに前を通って そのまま吸い寄せられてしまいました・・・ とても美味しかったです!

それではまた来週!

鳥海剛史

Twitter twitter.com/toriumi_takeshi HP www.studio-torick.com

 

 

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作曲家 須田悦弘コラム

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(続々々)歌舞伎座で歌舞伎を見て参りました ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

皆様こんにちは、須田です。

さて、歌舞伎編、結局ひと月に渡って書いております。

今回でようやく〆とさせていただきます。よろしくお願い致します。 さて、最後に一番大事な考察をさせていただきます。 先々週、スケールの音が少ない(R,♭9th,P4th,P5th,♭13th)から、 コードが1個しか作れず、コード進行が付けられないと書きました。 メロディも、♭9thと♭13thがアボイドだから、 主な部分は残った3つで書かねばならないと。 そこだけで終わっていると、音が少なくて不自由な仕組みに感じます。

しかしその代わり、コードが無いことを逆手に取れることに気付いて来ます。 そもそも、ベースもコードも鳴っていないので、アボイドという概念が無い。

聞きようによっては、ラが主音に聞こえなくもない。そう、調整が曖昧なんですね。 だからスケール全5音、使えちゃう。これって結局ペンタですよね。

また、スケールと外れた音を使うことで、感情表現していることに気付きます。 そして先週述べた♭9thと9th、♭13thと13thを自由に使い分けたりする。

Phrygian的になったり、Dorian的になったり、行ったり来たり。 これらによって、細かな心の動きを表現するのが雅楽なのではないかと。

メロディとコードの組み合わせ(対位法も含む)で攻めて来る西洋音楽に対して、 あくまでも旋律一本勝負。なんと潔いことでしょう。

それって、アクロバチックだったり、刺激的な動きは少なくても、 指先のちょっとした所作とか、目線の角度とか、 細かい所で美しさの表現を追求する歌舞伎自体と、通じるものがあるのではないか。

という結論に至った訳です。コード進行が作れない音楽だけど、旋律の自由がある。 如何でしたでしょうか。

この考えって、劇版制作に活用出来るものがあり、 私のお仕事の中で、ちょこっと実戦に生きていたりします。 何であれ、音楽を意識して聞いていると、何かしら実が得られるものですね。

では
では、また来週!