作曲家 須田悦弘コラム
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今年も一年間ありがとうございました
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皆様こんにちは、須田です。
今年もいよいよ終わりですね。あっという間でした。
去年の年の瀬のコラムを読み返したのですが、同じような事が書いてありました。
もっと時間を有効に使って、先に進みたいものです。
自分に起こった出来事で印象深かったことを書いてみようと思います。
たまたま十個になったので、十大ニュースです。
アップルカレンダーやFacebookは、こういう時にも便利ですね。
見出しだけ↓
_1.演奏家やアニメ監督。素晴らしい方々と知り合えた。結婚式に呼んで頂いたり。
2.今年も楽曲を沢山作った。歌モノよりインスト曲を多く作ったのは初めてかも?
3.急性腸炎になって40度近い熱が出た。
4.フラウ(ウチの白犬)の入院、手術。
5.母が同じマンションの別部屋に引っ越してきた。
6.自分のバンドをスタート。曲作りだけで、活動はまだですが^ ^;;
7.三菱4kテレビのデモ映像出演。被写体になる衝撃そしてアドレナリン。
8.ライオンズ歴史的13連敗。うち2敗を球場で観戦。自分の事じゃないのに心の傷。
9.沢山のイベントに呼んでいただけた。
10.アニメのアフレコ立合い。声優さんの声優仕事、すごい。さすが。
コラムで書いた内容が、やはり多いですね。
7.は、実はまだ、電気屋さんで、この目で確認していないんです。
知り合いからちょこちょこ、「見たよ!」という話は聞くのですが。
9.は、ライブだけではなく、漆野さんに無理言って関係者席をお願いした、
洲崎西さんのトークイベント@中野サンプラザは楽しかったですね。
イベント終了!と見せかけてからの照明暗転、
突然スクリーンに映し出されたアニメ映像付き「Smile⭐︎Revolution」。
何この映像?まさか?といった空気の中、アニメ化発表をした時の、
お客さんの絶叫とも言えるざわめきは印象的でした。
来年も、楽しい事が沢山起きますように。
とりあえず年末年始もなく、40曲のインスト曲づくりに入ります。
とてもとても、ありがたい事です。
今年も1年間、コラムにお付き合いいただき、ありがとうございました。
2016年が、素晴らしい年になりますように!
須田悦弘
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漆野淳哉 コラム Vol.081 【はじまりのうた】
みなさん、こんにちは。
2015年も終わりますが、今日は今年観た映画からひとつ、僭越ながら、ご紹介をしたいと思います。タイトルは、「はじまりのうた」といいます。音楽関係者必見、とは言いませんが、なんていいますか、音楽を作る楽しみ、喜び、そんなことを感じさせてくれる映画ではないかと思います。
舞台はNYです。かつては第一線で活躍していたものの、今は落ちぶれた音楽プロデューサーであるダンが、人生に疲れ、酒に溺れて、たまたまライブバーで、グレタ という失恋ほやほやのシンガーソングライターが、弾き語りで歌う「A Step You Can’t Take Back」という孤独感溢れる歌に魅了されて、スカウトします。ダンは音楽人なので、ギターだけの弾き語りの歌を聞いて、勝手にアレンジの着想といいますか、構想が閃(ひらめ)く訳ですが、デモを作る金もなく、レコーディングをするスタジオもなく、NYの街中で、アマチュアのミュージシャンを集めてレコーディングをします。ダウンタウンの路地裏だったり、雑居ビルの屋上だったり、駅のホームなど、とにかく屋外でレコーディングをする訳ですが、その様子がなんとも楽しげです。
また、あまり野心的ではなく、自分と猫のために歌を作り歌っているという主人公のグレタは、元恋人が売れる曲にするために、自分が作った曲のアレンジを変えたことに対して、納得がいかず、作り手のこだわりと言いますか、正論をいう訳ですが、そのあたりは、音楽を作っている人なら、誰もが感じたり、遭遇する場面ではないかと思います。
全体を通して、音楽を作る原点である、楽しみの部分がクローズアップされていて、なんていいますか、音楽を作る苦しみの部分がなく、気持ちよく観れる映画でした。コンペばかりで歌を作っていると、原点を忘れがちになってしまいますが、楽しみながら、もっと自由に、のびのびと作ってもいいのではないかと、教えてくれる映画だと思います。私的には、失恋したグレタが、「死ぬほど愛してた」とつぶやき、そんな思いを歌にする、つまり、魂のこもった歌を作る、という一番大事な部分が描かれていて、よかったと思います。なんていいますか、メロも歌詞も、死ぬほどの思いをした人の息吹が吹き込まれている歌は、無敵ではないかと思います。ちょっとネタバレが多くなってしまいましたが、おすすめの娯楽映画だと思います。
という訳で、今年最後のコラムとなりました。みなんさんとりまして、今年はどんな1年だったでしょうか? 余談ですが、先日、ローマ法王が現在の世界情勢を嘆いて、もうクリスマスも今年が最後で、来年はクリスマスのお祝もできないかも、と不気味なことを言っていますが、いけませんね。対照的に、キアヌ・リーブスがFacebookで感動的なことを言っているので少しご紹介します。かいつまんで言いますと、体にいいものだけを食べて、健康に留意していても病気になる人がいる。一方で、体に悪いとされる好きなものを食べて、不摂生をしていても、病気にならない人がいる。誰も死からは逃れられないので、悔いが残らないよう、やってはいけないと言われていることがあっても、難しく考えるのをやめて、おいしいものを食べたり、太陽の下を歩いたり、海に飛び込んだり、もっと人生を最大限に楽しむべき、というようなことを言っている訳ですが、ほんとにその通りだと思います。来年は、どんな年になるのか、誰にもわかりません。何が起きても、何の保証もない訳ですから、せめて日々、おいしいものを食べたり、楽しんでいられたらと思います。と、今年も好き勝手なことを書き連ねさせていただきました。ありがとうございます。そして、来年もよろしくお願いいたします。