■T&E Corporation 作曲家インタビュー

2024 年 5 月 1 日発売 22/7 12th シングル「後で分かること」収録曲「もう少し生きてみないか?」の編曲されました、久保田 剛崇さんにインタビューさせて頂きます。

 


 

Q:リリースおめでとう御座います。 まずは、率直なご感想をお願い致します。

A:
ありがとうございます。無事にリリースまで至りホッとしています。
同時に、多くの方々に自分の手掛けた曲が届くことを、大変嬉しく思っております。

 


Q:今回の楽曲制作中に苦労したこと、心がけたこと等、エピソードは御座いますか?

A:
はじめて経験することも多く、苦労と反省と勉強と試行錯誤の連続でした。
やはり、速いテンポでものごとが進行していくため、限られた中でしっかり仕上げるというのが最大の命題だったと思います。やっつけ仕事にせず、ご要望には応えなければならないため、そこは特に意識していました。
加えて、もらったメロディを自分の工程で壊してしまわないように、どうすれば良さが引き立つかな…など、色々と考えながら取り組んでいました。
自らを律する…という観点では、いい経験になったのではと思っています。
また、これは私の個人的な事情ではあるのですが、普段は会社員をしているため、時間的な制約や体力的な制約もあり、思うように動きたくても動けない、といったもどかしさを感じたのも、今となってはいい思い出です。

 


Q:さて、もともと作曲家(もしくはプロのミュージシャン)を目指したきっかけは何でしょうか?

A:
もともと小さい頃から音楽に親しんでいて、自分で曲を作るなどの音楽活動も行っていました。
それはそれで面白い自己表現だとは思うのですが、その殻を破ってみたい…という思いが芽生えたのがキッカケに思います。
より多くの人に、自分の音楽で心を動かしたり、何かしらの感情を持ったりしてもらいたい。そのためには、自分の満足に主軸を置くのではなく、プロとして幅広い可能性にチャレンジしてみたい。そう思ったことを思い出します。

 


Q:作曲家として、普段心掛けている事、ルーティーン等は御座いますか?

A:
作曲に限らず、どの仕事でもそうだとは思うのですが、「自分なりに考えてみること」が大きいですね。
もちろん、色々な曲を聴いて刺激を受けて勉強して、自分に足りないモノの多さを痛感して凹むことも必要と思います。さらには、インプットを踏まえて、咀嚼して、アウトプットして…というルーティーンも大切だと思いますが、それ以上に、自分なりのトライ&エラーを大切にしています。
今は、音源のほか色々な文献も豊富で、技術やノウハウを学ぶ手段は充実していると思います。ただ、それを「使える」ものにするには、自分なりに納得して体得することが大切と考えています。正解を知るのは簡単かもしれませんが、近道せず、敢えて悩んでみる。そうでないと、実際に使えるようにするのは難しいと思っていますので。
生涯学習、リスキリング、などの言葉もよく聞くようになりましたが、音楽の世界でも、日々の積み重ねと思いますし、現状に満足せず、常に「学ぶ姿勢」が大切なのではと思っています。


Q:影響を受けた作曲家はいらっしゃいますか?
もしくは、この作曲家は「凄いな!」「勉強になるな~!」といった方はいらっしゃいますか?

A:
偉大な方々ばかりで、皆様すごいと思う事の連続ではありますが…ひとり挙げるとすれば、神前暁さん。
「もってけ!セーラーふく」のような強烈なインパクトのある楽曲を生み出せるのは、やはり凄いなと思う次第です。

 


Q:最近はどんなタイプ・ジャンルの音楽を聴いていますか?

A:
敢えて自分が普段作らないような曲を聴くようにしています。
バンドサウンドが心地よいのはあるのですが、たとえばクラブミュージックなど。リズム主体の音楽に触れることで、常日頃からの音感やリズム感の強化にもなるよ、と私が師事する先生に勧められたのもあります。

 


Q:ご自分の中で、これまでで最高のアーティストを1人(1グループ)挙げるとしたら?

A:
これもまた絞るのが難しいのですが…挙げるとすれば「トゲナシトゲアリ」というグループですね。
ガールズバンドアニメに登場するグループなのですが、バンドサウンドを今風にするとこうなるんだ、と感銘を受けました。

 


Q:中でも「最高の1曲」を挙げるとしたら?

A:
「爆ぜて咲く」という曲でしょうか。
勢いに乗りつつも、要所要所でしっかりとワードを聞かせるなど、構成において勉強になる要素が多くありました。

 


Q:最近購入された楽器、機材、音楽関連グッズなど御座いますか?

 またその中でお勧めなど御座いますでしょうか?

A:
非常に地味で申し訳ないのですが、ギターのピックを大量購入しました。
普段はピアノ等の鍵盤楽器メインなのですが、敢えてギターを片手に曲作りしてみるのも面白いかな、と思いまして。
素材や固さで音も変わるので、ピックの世界も「沼」なのだろうな、と思っています。

 


Q:作曲家としての目標があればお聞かせ下さい。

A:
「選ばれる」作曲家になりたいと思っています。
「この人にお願いしたい」と声を掛けてもらえるような人間になりたい。そのためには、実力はもちろんですが、信頼関係や人徳といったものも必要になります。人としての総合力が凝縮されていて、自身も試されるように思いますが、やはりこの極地には行き着きたいものです。

 


Q:いつか作曲を提供してみたいアーティストはいらっしゃいますか?

A:
今回、「22/7」様の楽曲でご縁をいただいたので、今度は曲も込みで、また楽曲提供できたら素敵だなと思っています。
アーティストさんも、歌って踊って…で大変かと存じますが、歌っても踊っても楽しくなれる、そんな曲を提供できるように精進していきたいと思っています。

 


Q:最後にプロの作曲家を目指している方にメッセージをお願い致します。

A:
今は誰しも音楽を発信できる時代ですし、勉強のための教材も多々存在しています。その延長線上で、プロの世界に興味を持たれる方も多くいらっしゃると思います。
厳しさや難しさももちろんありますが、それを乗り越えて、作品が完成したときは、何とも言えない達成感があります。
私もまだまだ勉強すべきことも多く、足りないものも多いですが、逆にまだまだ頑張る余地があると思っています。作品を生み出すルーティーンと合わせて、自問自答を繰り返して勉強を繰り返すルーティーンも大切にしていきたい。さらには、周囲をリスペクトしつつ、いい意味で切磋琢磨していきたい。
これはあくまでも私の考え方ですが、もしこういった考え方に共感して「戦友」になってくださる方がいらっしゃれば嬉しい限りです。一緒に音楽の力で少しでも世界を動かしていければいいなと思います。

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久保田 剛崇さん、有難う御座いました!

 


T&E Corporationでは、今後も久保田さんの様な素晴らしい作曲家が活躍出来る環境を提供出来る様尽力して参ります。

また、T&E Corporationでは、作詞家、作曲家を真剣に目指している方を募集しております。

未来の名曲を生み出す力をお待ちしております!