T&E Corporation コラム 2023年1月23日
■TED Talk「Why all melodies should be free for musicians to use 」
TEDトークの「Why all melodies should be free for musicians to use 」
の中での、Damien Riehlのお話です。
弁護士でミュージシャンである彼は、メロディというのは有限で、copyrightable(著作権保護が可能な)ではないと話しています。
勿論、トナリティーの無い、モーダルな楽曲や、アレンジ・音色まで含めれば無限の可能性がありますがポピュラーミュージックの「ドレミファソラシド」の8音の組み合わせで、黒鍵を入れても12音では限界があるのは作曲家なら周知の通りだと思います。
また、メロディとは数字の様に、既に存在しているものであり、その中から選び出している様なもので、現代の著作権システムで計るのは限界だとも話しています。
テイラースウィフトや、元ビートルズのジョージハリスンなどが、著作権侵害で訴えられ巨額請求をされた様に、今後も、新しいミュージシャンが、musical landmines(メロディの地雷)を踏むことにもなると危惧しています。
そこで、彼は友人のプログラマーに、存在するメロディの組み合わせを「public domain」に登録するという事を行っています。
勿論、意図的に他人のメロディを盗む事は良くないと思いますが、聴いた事が無いのに似てしまう事は当たり前に起こります。
Damien Riehlさんの活動は興味深いですね。
さて、世の中にあとどれ位のメロディが掘り起こされずに残っているのでしょうか。
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■ピタゴラス 完全4度 完全5度
ピタゴラスと言えば、皆が小さい頃から馴染みのある古代の数学者(哲学者)ですね。
そのピタゴラスは、音階に対して数比を発見したと言われています。
音楽理論を勉強した方ならご存じの「完全4度」「完全5度」はピタゴラスが発見したと
されています。
改めて、作曲って算数なんだな~と感じます。
音楽は文系の様で、実は作曲や編曲は理系だと言えます。
作曲・編曲を得意とする方は、数字が好きな人も多いかと思います。
逆に、数字が苦手な人は、作曲・編曲が苦手だったりという事があったりします。
(※個人的見解です)
さて作曲をされている皆さんは如何でしょうか。
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■永遠の名曲「愛のハーモニー(That’s what friends are for)」
グラディスナイト(Gladys Knight)は、「グラディス・ナイト&ザ・ピップス」として1960年代~1970年代にかけて人気でしたが、その頃の活躍は個人的にあまり知りませんでした。
その後、1986年にディオンヌ・ワーウィック、エルトン・ジョン、スティーヴィー・ワンダーと共演した「愛のハーモニー(That’s what friends are for)」が有名ですが、その歌声が圧巻です。
勿論、あとのお三方も文句のつけようのない素晴らしい歌声なのですが、私個人的には、グラディスナイトのパートで鳥肌がいつも立つ感じでした。
聴いた事のない方は是非、チェックして見て下さい。
また、余談ですが、スティーヴィー・ワンダーのハーモニカのイントロから始まるこの曲ですが、
スティーヴィー・ワンダーは自分の楽曲のみならず、他のアーティストの楽曲にハーモニカで参加する事もあります。
ユーリズミックス「There must be an Angel」が有名ですが、こちらのハーモニカも圧巻です。
ハーモニカを聴いてその人と分かる存在感は凄いなと思います。
是非ご賞味あれ。
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■プチ音楽用語講座
作詞家、作曲家として仕事をしていくうえで、絶対に知っていて欲しい音楽用語のご紹介です。
「そんなこと知ってるよ!」と思う方も多いかと思いますが、意外と知らないままでいる事も多いものです。
・ワンコーラス / ワンハーフ
楽曲の構成のいわゆる1番に当たるのが「ワンハーフ」になります。
また、「ワンハーフ」は1番プラス「サビ」もしくは、「大さび」「サビ」という形になります。
例えば、三部形式なら、ABC+C また、D(大さび)がある場合は、ABC+D+C というのが、
一般的になります。
因みに、楽曲全体を「フルコーラス」と呼び、「フル尺」という場合もあります。
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