2022年10月18日に発売されました、スマホゲーム「メメントモリ」に収録されております、
フローレンス曲「Flag」を作曲されました、Ke-Sukeさんにインタビューさせて頂きます。


Q:リリースおめでとう御座います。 まずは、率直なご感想をお願い致します。

A:採用をいただき無事にリリース日を迎えられたことを大変嬉しく思います。
自分の作曲した曲を多くの人に聴いていただける機会を与えてくださった制作関係者の方々に御礼を申し上げます。

 


Q:今回の楽曲制作中に苦労したこと、心がけたこと等、エピソードは御座いますか?

A:まず、民族調の音楽というところで、ケルト音楽を中心に歌モノ以外の音楽も聴きながらインスピレーションを高めました。
キャラクター用のテーマソングということでしたので、サビのワンフレーズでキャラクターを想起させるようなテーマ感とインパクトを重視しました。
メロディラインはフィドルのような弦楽器を奏でるイメージでアイリッシュ感を出していこうと心がけました。

エピソードとしましては、楽曲採用の連絡からリリース日まで日にちがありましたが、良い意味で待ち遠しくソワソワした日々を過ごしていたのを覚えています。
そんな中、トラックダウンのデータを早目にいただくことができ、リリース前でしたが何度も聞き返し、アレンジワークやMIXに関しても大変勉強させていただきました。

編曲はDream Monsterの高木龍一さんで、サビの力強さとAメロや落ちサビの切なさとの対比がとてもドラマチックに描かれています。
そして、Wakanaさんによるこの上なく感情のこもった歌唱と幅広い表現力でとても魅力的で高揚感のある楽曲に仕上げてくださいました。
楽曲に磨きをかけてくださった高木さん、そして歌に命を吹き込んでいただいたWakanaさんにはとても感謝しております。

 

Q:さて、もともと作曲家(もしくはプロのミュージシャン)を目指したきっかけは何でしょうか?

A:幼少期にクラシックピアノを習い始めて、ショパンやリストのようなクラシックの作曲家の音楽に触れたのが最初のきっかけです。
学生の頃はスコアリーディングや伴奏譜を眺めることをよくしていました。

もともとは、譜面をみながら音楽を聴いたり、楽譜を書いての作曲を少し行ったりしていました。
一度は諦めかけた音楽の道でしたが、メディアや、Youtube等でDTM関連の情報を知っていくうちに、その面白さを知ってレッスンに通い始めました。
そこでクラシックや日本のポップス以外にも様々なジャンルの音楽に出会い、そこから本格的に作曲を始めていったという形です。

 


Q:作曲家として、普段心掛けている事、ルーティーン等は御座いますか?

A:1日の最初に聴く音楽に対する感覚を大切にしています。
夜まで作業が続いて、耳が疲れている状態だとどうしても音に対して感覚が鈍ってきますので、MIXやマスタリングの確認等は一度忘れた後に聴いた感覚を大事にしています。
また曲作りで詰まった時は、子供のころから馴染みのある曲を聴いたり、時には全く違うタイプやジャンルの音楽を聴いたりして、インプットを増やすということをしています。

 

Q:影響を受けた作曲家はいらっしゃいますか?
もしくは、この作曲家は「凄いな!」「勉強になるな~!」といった方はいらっしゃいますか?

A:ヒャダインこと前山田健一さんです。

きっかけとなった曲が、2010年に発売されました、ももいろクローバーさんの「行くぜっ!怪盗少女」でした。
アイドル音楽に興味を持った初めての曲で、当時はDTMのことも何も知りませんでしたが、いつかこのような曲を作れるようになりたいと思ったのを覚えています。

また、メディアを通して何度か楽曲制作の過程を見る機会があったのですが、制作スピードの早さに驚きました。
作曲に加えてアレンジや歌詞に置いても、何かアイデアが出たらすぐ形になっていくところが凄いと思いました。
奇抜で次に何が来るのかワクワクするような楽曲が多く、アレンジワークはもちろん、転調を中心とした展開の多様さやそのアイデアの多彩さはとても勉強になります。

 

 

Q:最近はどんなタイプ・ジャンルの音楽を聴いていますか?

A:今はK-POPを中心としたダンス系の音楽や昭和歌謡をよく聴いています。

 


Q:ご自分の中で、これまでで最高のアーティストを1人(1グループ)挙げるとしたら?

A:シンガーソングライターの「中島みゆき」さんです。

 


Q:中でも「最高の1曲」を挙げるとしたら?

A:数えきれない程の名曲がある中で1曲挙げますと、1994年5月14日に発売されました31作目のシングル『空と君とのあいだに/ファイト!』より、「ファイト!」です。
初めて聴いたのはまだ子供の頃でしたが、母が車で中島さんのアルバム「Singles 2000」をかけてくれていたのがきっかけで好きになりました。
アルバムでは最終曲になるのですが、語りかけるような歌い出しから終盤に向けて壮大さを増していく展開に感銘を受けました。
今でもなかなか上手くいかない時に聴くと勇気づけられる曲です。

また、先日サブスクの解禁がありましたので、これを機に多くの方に中島さんの世界観にもう一度触れていただけると嬉しいです。

 

Q:最近購入された楽器、機材、音楽関連グッズなど御座いますか?

 またその中でお勧めなど御座いますでしょうか?

A:先日、Dreamtonicsの歌声合成ソフトウェア「Synthesizer V Studio Pro」を購入しました。
最近では、合成ソフトでここまでのクオリティが出せることに驚きました。

コンペにおいて、限られた制作時間の中で歌入れの手助けになればと考えています。
後々、ボカロ曲等まだ踏み入れたことのないジャンルにも少しずつトライしたいとも思っています。
まだ購入したばかりなので、これから使いこなしていければ… というところです。

 

 

Q:作曲家としての目標があればお聞かせ下さい。

A:まずは、リリースを重ねていき事務所を通してクライアントから信頼を得られるようになりたいです。
そして、代表曲といえるようなヒット曲を出し、最終的には作曲を通して音楽が持つ素晴らしさを世に広めていきたいです。
地道な活動を続け、何らかの形で社会貢献になればと切に願っています。

 


Q:いつか作曲を提供してみたいアーティストはいらっしゃいますか?

A:たくさんいますが、その中でも…


・ももいろクローバーZさん
メンバーの方々とは同世代で、学生の頃から曲もずっと聴いていました。
前山田健一さんを始め、多くの有名クリエイターが楽曲を提供されており、自分もそうした制作に携われる一員になることが目標です。

・=LOVEさん
アイドル音楽は元々好きですが、王道ポップ系からダンス系まで楽曲の幅がとても広く、今注目のグループだと思います。

・LiSAさん
社会現象にもなるほどのアニメの主題歌やW杯テーマソング(2022年)、そして壮大なバラードまで幅広い歌唱をされており、いつか楽曲提供させていただくのが夢です。

 

 

Q:最後にプロの作曲家を目指している方にメッセージをお願い致します。

A:作曲家になるにはコンペという非常に狭き門を勝ち抜かなくてはいけないず、作家にとってはとても厳しい時代ですが何が起こるかはやってみないと分からない思います。
私自身、制作において詰まることもよくありますが、それでもコンペに挑戦し続けることに意味があると日々感じています。
もちろん、努力が全て結果になるわけではありませんが、挑戦せずにはチャンスも巡ってきません。
きっかけは人それぞれで、タイミングだったり、時には運だったりするかもしれません。
ですが、そうした中で採用をいただいたときの喜びは絶大なものです。
作曲に少しでも興味があるという方は、ぜひトライしてみることが大切だと思います。

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Ke-Sukeさん、インタビュー有難うございました! –


T&E Corporationでは、今後もKe-Sukeさんの様な素晴らしい作曲家が活躍出来る環境を提供出来る様尽力して参ります。

また、T&E Corporationでは、作詞家、作曲家を真剣に目指している方を募集しております。

未来の名曲を生み出す力をお待ちしております!