■T&E Corporation 作曲家インタビュー


今回は、2022年4月29日に発売されました、小笠原仁さんのシングル「よがあける」を

作曲・編曲されました、emiConnexionさんにインタビューさせて頂きます。

 


Q:今回がメージャーレーベル初リリースになりますね。おめでとう御座います。 
まずは、率直なご感想をお願い致します。

A:
ありがとうございます!
採用のご連絡をいただいた時には、嬉しすぎて、なぜか謎のエア3重縄跳びを何度もしてしまいました。

 

Q:今回の楽曲制作中に苦労したこと、心がけたこと等、エピソードは御座いますか?

A:

メロディラインは、とにかく歌声の魅力を余すところなく詰め込もうと心がけました。
今までの作品ではあまり出されてない低い音程や、力を入れない高めの裏声などを入れたりと
意識していろんな歌声が一曲で堪能できるように工夫してみたつもりです。
また、よりご本人の歌声の世界に入り込んでいただくために、歌声で始まり、歌声で終わるようにし、
コーラスも低音から高音まで包み込むように入れさせていただきました。

サウンド面では、ご自身初のラブソング、ということでご本人様にとってもファンの皆様にとっても
これから長く聴けて、大切にされる曲になれるよう、1音1音に気を配り、丁寧に磨いていく作業に時間を割きました。

苦労したのは、初リリースであり、フルコーラス分を作る準備ができていなかったことです。
いつも、楽曲のデモを作成するのは1コーラス分なので、途方に暮れてしまいました。
転換部分のパートも3種類ほどつくったり、先輩作曲家のアドバイスを受けたりして、一番よい構成を決めていきました。

エピソード、、そうですね。
今回の楽曲は、オンラインでのトラックダウンに参加させていただいたのですが、スタジオにいらっしゃった小笠原仁さんが、ギターやドラムの動きをされながら、
すごく楽しそうに音を詰めるを一緒にしてくださったのが印象的でした。

 

Q:さて、もともと作曲家(もしくはプロのミュージシャン)を目指したきっかけは何でしょうか?

A:作曲家という職業に憧れたのは、ピアノを習っていた幼少期、ベートーベンの「エリーゼのために」に出会った時でしょうか。
 こんな素敵な曲、私もつくりたい!と、心が躍った記憶があります。
 実際に目指したきっかけは、社会人になって就職後、全く音楽をする時間がなくなって気が狂いそうになったときかもしれません。
 お金は稼げなくていいから、とにかく曲をつくる時間がほしい!と、退職して派遣社員になり、音楽の専門学校に行き始めました。


Q:作曲家として、普段心掛けている事、ルーティーン等は御座いますか?

A:
・毎日の音楽時間を記録しています。目標時間を決めて、毎月集計し、振り返っています。
・毎日5分は何かしらの楽器に触るようにしています。
 ただどうしても制作に追われる日々が続くと、楽器練習を後回しにしてしまうので、最近は「みんチャレ」というアプリを使って継続できるよう、メンバの皆様から励ましていただいています。
・毎日のWeb立ち上げ時に、BillBoard Chart、BARKSのサイトをチェックしています。
・隙間時間で音楽をインプットしています。家事中、身支度中、リラックスタイム、、。
 制作で細かい音を判断しなくてはならないときは耳を休ませるために聞かないこともありますが、それ以外は、アウトプットが枯渇しないよう常にインプットを心がけています。
・外出時、人を見て、その人がどんな音楽を聴いて、どんなアーティストが好きで、どんな人生の感動をしてきたんだろう、とよく観察して推測してます。
 道行く人の体から発してるその人の音波?というか音楽的情報をキャッチして、色々妄想するのが好きですね。


Q:影響を受けた作曲家はいらっしゃいますか?
もしくは、この作曲家は「凄いな!」「勉強になるな~!」といった方はいらっしゃいますか?

A:去年(2021年)出会った、トリルダイナスティさんですね。
 彼の情熱の燃えカスをいただいた、というか。
 8時間仕事したら、そのあと8時間音楽すればいいんだ!と。
 彼の音楽に対する姿勢には、心からリスペクトしています。


Q:最近はどんなタイプ・ジャンルの音楽を聴いていますか?

A:今はK-POPとJ-ROCKをよく聞いています。


Q:ご自分の中で、これまでで最高のアーティストを1人(1グループ)挙げるとしたら?

A:MSBRの田野幸治さんです。


Q:中でも「最高の1曲」を挙げるとしたら?

作詞・作曲 ジョージ・ダグラス、ジョージ・デヴィッド・ワイス、ルイ・アームストロング歌唱の「What a Wonderful World」です。

 

Q:最近購入された楽器、機材、音楽関連グッズなど御座いますか?

 またその中でお勧めなど御座いますでしょうか?

A:最近だと、つい先日(2022.9.30)発売になった、Prominyのギター音源SC2のComplete Bundleを購入しました。
コンプリートバンドルなので、エレキギター、ベース、アコースティックギターの音源が入っています。
まだ、全然遊べていないのですが、まずはとても細かくテクニックを指定して打ち込みできるのに感動しました!
ベースの音を切る音ひとつでも、ブリッジミュートなのか、ピッキングノイズ後のストップなのか、とかニュアンスが選べるのです。
そのまま楽曲に使うにも、音として充分ですし、演奏家の方に弾いてもらう場合も、此方のイメージを伝えしやすいので、もう主力選手と化しています。


あとは楽器だと、PRSのSE Paul’s Guitarを最近購入しました。
ギターはソリッドタイプを所有していなかったので、万能選手で一本ほしくて。
 ギターの音は、あえてサンプルや打ち込みっぽいギターフレーズを入れたいときは積極的に素材やソフト音源を使いますが、
 やはり人の手による演奏でしか出せないグルーヴ感や迫力は、弾いたほうが良いことが多いんです。


最後に、おすすめは、マスタリングコンソールツールの「Lurssen Mastering Console」です。
作曲コンペだと、なるべく良い音にしたいけど、まずは最大限よい楽曲をつくりこむ時間がほしいじゃないですか。
特に私はmixだの、フェーダーいじりだの、機材やソフトをいじっているだけで幸せな人間なので、やばいんです。
さっさと曲つくって、ゆっくりミックスしたーい、みたいな本末転倒状態になってしまう。

でも、このツールで一度でも2mixを通せば、一先ずマスタリングが様になってしまうのす。
しっかり作品の骨格が完成するまでは、ミックスはこのツールにお任せして、あなたはちゃんと曲作りなさい、って自分に言い聞かせています。

Q:作曲家としての目標があればお聞かせ下さい。

A:
まずはクライアント様やアーティストの皆様から信頼される作曲家になりたいです。
他、目先の目標だと、、
 ・1000曲つくる
 ・1日8時間作曲をして過ごす
 ・コンペ採用率3割
 ・ビルボードチャートイン、オリコンチャートイン
でしょうか。

 あとは、自分で曲をつくってみたいという方をサポートしたいです。
 また、引き続き音楽で何かしらの社会貢献をし続けたいです。


Q:いつか作曲を提供してみたいアーティストはいらっしゃいますか?

A:
はい、とてもたくさん!


GYROAXIAさん
小笠原仁さんのラブソングPart2があれば。
ナノさん
KIE Andersonちゃん
miletさん
Da-iCEさん
=LOVEさん
波羅ノ鬼さん
JUJUさん
亜咲花さん
etc…

 

Q:最後にプロの作曲家を目指している方にメッセージをお願い致します。

A:

作曲家になりたいと一度でも思ったのなら、あなたは絶対作曲家の素質をもって生まれてきてるんだと思います。

私でも楽曲提供ができるようになったのですから、皆さんにはもっとその可能性があるはずです。

自分にとって多くのチャンスがあるところに行き、自らチャンスをどんどんつかんでいってください。

 

emiConnexionさん、インタビュー有難うございました! –


T&E Corporationでは、今後もemiConnexionさんの様な素晴らしい作曲家が活躍出来る環境を提供出来る様尽力して参ります。

また、T&E Corporationでは、作詞家、作曲家を真剣に目指している方を募集しております。

未来の名曲を生み出す力をお待ちしております!