漆野淳哉 コラム Vol.128 作詞のヒント11.口下手でいこう

みなさん、こんにちは。今年は、桜の開花時期が遅いようですが、お花見はされましたでしょうか? 私は、先日、近所の公園に行ってきました。ここは、桜だけでなく、菜の花もあって、春を感じられる場所です。夏はひまわり、秋は秋桜も咲きます。

この時は、桜も満開だったんですが、それにも関わらず、花見をしている人が、ほんの数人しかいないので、のんびりと花と太陽と青空を満喫してきました。と、言いたいところですが、よく見ると、事情があって、本来は立ち入り禁止のようでした。(。、)

あらら。。なんていいますか、禁じられると、ますます入ってみたくなるタチですが、いけませんね。いつだったか、悪い人ではないけれど、いけない人だと言われたりして、複雑な気持ちになったこともありますが、まだまだ修行が足りません。(。、)

と、いつもこんな感じで、あまり作詞とは関係ないネタになってしまい恐縮ですが、先日、FM世田谷さんのの某番組にゲストとしてお招きをいただき、自作の歌も1曲流していただきました。しかし、こんな感じなので、トークがダメですね。思うように喋れずに、心にもないことを言ってしまったり、とりかえしのつかないことを喋ってしまったりで、つくづく向いていないなあと思いました。

トークは苦手でも、心の底で、作詞が武器だから、と密かに思っているのもあるかもしれません。(><) 歌詞とトークは、まったく別物ではないかと思います。なんていいますか、個人的な見解かも知れませんが、いい歌詞だなぁ、と思う作品というのは、あまり雄弁な歌詞ではないような気がします。自分の言いたいことをきちんと正確に伝えている作品というのには、逆説的にあまり魅力を感じなかったりします。いわゆる弁が立つタイプといいましょうか、言いたいことを全部言い放って、ねじ伏せられても、返って、引いてしまったりで。それよりも、なんだかよくわからないけど、時々、ボソっと本音を言っているような歌詞だと、グッときたりします。そういう意味では、作詞は、口下手でもいいのではないかと思います。何を言いたいのか、よりも、何を言わないかをよくわかっている歌詞。慎ましさといいますか、奥ゆかしさといいますか。

当たり前ですが、作詞は、弁論大会ではないので、雄弁である必要はないと思います。雄弁なところには、詩情が入る隙間がないのではないかと思います。流行りすたりの歌詞とはいえ、詩情というものがあった方がいいのではないかと思いますが、みなんさんは、いかがお考えでしょうか?

という訳で、今回もあまりヒントにならなかったかもしれませんが、歌詞に関しては、雄弁よりは、口下手でいこう、ということで、僭越ながら、個人的な見解をお話しをさせていただきました。

それでは、また。

 

漆野淳哉 コラム Vol.127  姫榊

みなさん、こんにちは。暑さ寒さも彼岸までといいますが、

今年は例外のようで、3月の終わりでもまだ寒い日が続いていますが、
いかがお過ごしでしょうか?

先日、伊豆半島に遊びに行きました。

 

冬は寒いので、つい家に引き籠り気味になってしまいますが、

それはよくないということで、出かけました。

海沿いを歩くプチハイキングコースです。

そして、ここにも歌碑がありました。

 

「雨の城ヶ崎

う~ん、私的には、城ヶ崎と言えば、星野大先生の「城ヶ崎ブルース」なんですが、

よく見るとこの歌も、星野大先生の作詞のようです。大先生たる所以です。

で、歌詞だけではなく、その右側には、スコアも刻まれていて、

小学生の高学年くらいの男の子が、譜面を見ながら、いきなり歌い始めたので、

ちょっとびっくりしました。そして、ありました。「城ヶ崎ブルース」。

 

それにしてもですが、時折、どこからともなく、嫌な臭いがプ~ンとしてきます。

ここも観光地ということで、大陸からの観光客も結構来ていました。

噂では、マナーの悪い大陸からのお客さんが、路上や民家、草むらなどで、

平気でDBをすると聞いたので、もしかしたら、と嫌な予感がしていたのですが、

犯人は、別でした。姫榊(ひさかき)という小さな花です。

大陸の方々には、あらぬ疑いをかけてしまいました。。。

で、ちょっと調べてみたのですが、強い芳香を放つとのことで、

その臭いは、猫のSBに似ているとも書いてありました。

花言葉は、「神を尊ぶ」。ほとんど役に立たない豆知識ですが、

もしかしたら、作詞家には、膨大な無駄な知識も必要なのではないかと、

ちょっと思ったりします。

という訳で、今回は、ちょっとしょ~もない話になってしまいましたが、

最後に告知をさせていただきます。

東京エリア発信型アイドルプロジェクト「東京23区ガールズ」の3rdシングル

TOKYO23’GirlsⅢ」が45日にリリースされます。

毎回、東京をテーマした楽曲となっていますが、今回は、【TOKYO★ROMAN】と【Tokyo Love Affair】の2曲を作詞させていただきました。ぜひお聞きいただければと思います。

星野大先生のように、石碑には刻まれませんが、

みなさんの心に刻まれるような歌詞を書いていきたいと思っています。

なんちゃっ亭   それではまた。