漆野淳哉 コラム Vol.106 avant-garde
みなさん、こんにちは。
もう7月ですが、今年は、紫陽花を見る機会が多かったように思います。
私の家の庭にも植えてありますが、自生力が強くて、あっという間に増えて、 庭は、猫と紫陽花に占拠されています。
先月の初めに、紫陽花神社に行きましたが、まだほとんど咲いていませんでした。
そして先週から箱根に来ていますが、あじさい寺とあじさい電車に行ったら、 紫陽花はほとんど終わりかけていました。
それにしてもですが、箱根に限らず、観光地に行くと、中国人の方が多いですね。
まだ那須や塩原は、少なかったと思いますが、箱根に関しては、かなり多いです。 お店の店員さんなんかも、中国語で対応していました。私も気を利かせて、 中国語で話しかけてみたのですが、その人は、思い切り日本人だったりで。。。(><; ま、そんなこともありましたが、紫陽花もほどほどにして、そのあとに 日本を代表するアヴァン・ギャルド戯画家の平賀敬美術館に立ち寄りました。 そして思いがけず、平賀画伯のワールドに魅せられてしまいました。 温泉街の外れにひっそりと佇み、看板も控えめで、その看板がないと、 美術館だとは思えないところもいいです。
明治後期に建てられた国の登録有形文化財に指定されている古い日本家屋。
中に入ると、ちょっとカビ臭い気もしましたが、官能的で退廃的といいますか、 なんとも言えない独創的な絵画が、ところ狭しと展示されていました。 平賀氏が長年住んでいたというパリのピガールのなんとも怪しげな男女を中心に、 平賀氏の独創的なワールドが全開で、私的には、かなり来ました。
やっぱり、アーティストとは、時代に全然流されずに、ぶっ飛んだセンスが 必要なんだなと思った訳ですが、私も子供の頃、絵を習っていて、運よく、 素晴らしい先生に師事することができました。桂川寛氏という画家ですが、 この桂川先生も、アヴァン・ギャルドな画家で、結構ぶっ飛んでいました。 いま話題のブリーフ裁判官ではないですが、 本当は、パンツを脱いでもいいんですが、と言いながら、パンツ一丁で モデルになったり、写真と絵を組み合わせたようなユニークな絵を描いていたり、 多分、一番、絵が下手くそだった私にも、誰も持っていないような 個性があるとかなんとか、いつもそんなうれしいお言葉をくれました。
今はどうしているのか、気になって調べたところ、残念ながら、5年ほど前に お亡くなりになっていました。ご存命のうちにお会いしたかったですが、 当時は子供ながらに、なんていいますか、既存の価値観を打ち破るような発想や、 芸術や創作について、多くを学ばせていただいたのではないかと思います。 心よりご冥福をお祈りいたします。
今では、アヴァン・ギャルドという言葉は、死語になっているかもですが、 今世紀になってまた見直されているようです。ま、そんな言葉があってもなくても、 既存の価値観を覆すような挑戦的な精神は、いつも持ち続けていたいと思います。 というわけで、梅雨だからか、ぎっくり腰で、思うように歩けませんが、 箱根湯本で、珈琲牛乳ソフトを食べました。 それでは今日はこのへんで。
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作曲家 須田悦弘コラム FM府中さんに出演させていただきます ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
FM府中さんに出演させていただきます
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こんにちは、須田悦弘です。
いきなりですが、FM府中さんの番組にゲスト出演させていただくことになりました。 7/13 20:30~21:00 「Keiko Yoshimuraの『あなたと夜と音楽と』」という番組です。 さて何を喋るのか、というか、ちゃんと喋れるのか。 滑舌よく、慌てずに、落ち着いて、と自分に言い聞かせております。
講師経験が役に立つのか、はたまた、全く別物なのか?楽しみです。 番組中では、ゲストからオススメの1曲と、ゲストが関わった曲と、 合計2曲を紹介することになっています。さてどうしましょう。 自身が関わった曲は、もちろん二胡×Jazzバンド”Recezza.”から選びます。
これがまた、その中のどれにするか悩ましいのですが。 何れにしても、物心がついた頃から、FMラジオから聴こえてくる大人っぽい会話や 大人っぽい音楽が大好きだったので、とても楽しみです。
もっと悩ましいのがオススメの1曲。さてさてどうしましょう。 中学生の頃、ベストヒットUSAやMTVで追いかけた、 ビルボードを賑わせた、珠玉のコーラスワークを持つポップスたちか。 それこそFMラジオを録音してカセットテープが擦り切れるほど聴いたものです。
高校生の頃、疾風のごとく現れて今やカリスマとなった、 プログレッシブ・メタルの始祖、あのバンドからか。 どちらにしても、お前に紹介されなくても知っとるわ、 ってなことになりそうですが、このどちらかにしましょうか。 悩ましいけど、とても楽しいです。
ではではまた来週!
須田悦弘