作詞家 漆野淳哉 コラム Vol.087  【インフル】  

みなさん、こんにちは。

なんていいますか、常に流行には敏感でいたいと思っておりますが、 私も先日、ご多分に漏れずインフルエンザを経験しました。

ちょと大げさですが、人生初のインフルで、たかがインフルなので熱は出ましたが、 数日で完治しました。しかし不運だったのは、その間、締め切りに追われていて、 落ち着いて療養に専念できませんでした。(><) 

何の締め切りかと言いますと、 よくわからないコピー制作の仕事で、訳のわからない専門用語が続出し、 朦朧としながら、半ば、涙目になってコピーを書いていました。 やたら、聞いたこともない横文字だらけで。。。 音楽業界は、ベーシックなマトリックスのエモーショナルな崩壊と昨今の ドラスティックなパラダイムシフトの変化に伴い、個別の作家といえども、 もはやナレッジコントリビューターとしての役割を担い、ひとりひとりが独自の インセンティブなアジェンダに基づいたポリバレントプレイヤー、すなわち ユーティリティプレイヤーとして期待され、常に新たなアスペクトを全方位的に 捉えて、真にベネフィシャルなコモディティを創出しなくてはなりません。

とかなんとか。何が言いたいのかまるでわかりませんが、あんまり横文字を使うと、 逆にお馬鹿みたいですね。

日本語には、漢字、ひらがな、カタカナ、さらにはアヒル 文字といった神代文字まであって、それだけでも十分過ぎるくらいだと思いますが、 言葉を商売にするのなら、わけのわからない横文字も、知らないよりは、 知っていたほうがいいのでしょうかね。。

そんなコピーを書きながら、並行して、パン屋さん特集の仕事もしていました。 選りすぐりのパンの名店から、大量のパンを買ってきて、写真を撮ったりしていた 訳ですが、さすがに名店のパンなので、美味しくて、最初は調子こいて、 ビーフシチューなども作ったりして美味しくいただいていたりしていました。

その昔、ルフトハンザの機内食で食べたライ麦パンの美味しさに感動したことが ありますが、ドイツパンやフランスパンを中心に、食べても食べても増える一方で、 いつしか冷蔵庫にも入らないくらいパンの山となって、そんな折、インフルに なってしまい、なんていいますか、ライ麦パンの匂いをかいだだけで、おうぇっと なってしまいました。(><)

普段、健康でいられることのありがたみを忘れてはいけませんね。 そんなインフル絶好調の中、ちゃんと作詞もしておりました。

アイドルソングを 2曲ほど書かせていただきましたが、こればかりは、インフルといえども問題なく、 楽しく書かせていただきました。発売が楽しみです。

やっぱりこれをやっている時が 一番幸せです。という訳で、今回は、流行には敏感でいるよりも、時には鈍感で いたほうが、いいのかもというお話しでした。それではまた。  

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漆野淳哉 コラム Vol.088 【迷子の子猫】  

みなさん、こんにちは。

今日、2月22日は、猫の日ということで、今日は猫の話題とさせていただきます。

なんていいますか、長年飼っていた猫が、去年の猫の日に亡くなりました。 猫の日が命日だなんて、偶然にもほどがありますが、そんな猫でした。

写真の猫ですが、なんていいますか、知的で賢くて、もしかしなくても、私より IQが高かったのではないかと思います。17年間ありがとう、と言いたいです。 (=^_^=) 88-1

しかし、猫だけは切らしたことがなく、今も別の猫がいます。歴代の猫を含めて、 すべて、捨て猫といいますか、迷子の子猫たちですですが、一昨年、 そんな歌を作りましたので、今日は、僭越ながら、ご紹介をさせていただきます。

I tunes storeでも配信していますので、よかったら聞いていただければと思います。

「迷子の子猫」

歌・中森万美子

作詞・漆野淳哉

作編曲・川本比佐志

誰もいない 部屋の片隅 

いつも待ってくれてる瞳

言葉ひとつ 交わせなくても 

そばにいれば 伝わってくる 

出会いは雨の 降りそうな夜 

小さな体 震わせて

部屋に入れたの 名前を付けて 

家族になった

あれから 毎日ずっと 

一緒に 暮らしてるの

迷子の子猫はきっと 

たくさんいるはずだけど

こうして会えたことがうれしい 

拾ったのは 汚れない命

新しいソファ 爪で引っ掻き 

無数の傷 部屋につけても

他愛のない 仕草見てると 

それだけでも 優しくなれる

疲れた時は 癒してくれる 

柔らかなその ぬくもりで

いつの間にかもう かけがえのない 

存在だから

無邪気に ジャレては眠り   

小さな 寝息たてて

迷子の子猫はきっと 

たくさんいるはずだから

この子のように みんな誰かに 

拾われたら ほんとにいいのに

まだまだ これからずっと

一緒に 暮らしてゆく

迷子の子猫はきっと 

たくさんいるはずだけど

こうして会えた ことがうれしい 

もらったのは 大切な絆

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それでは、また。