作曲家 須田悦弘コラム

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人間ドッグをひかえて&忘年会シーズン到来
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皆様こんにちは、明後日に人間ドッグをひかえております須田です。
今年は結果が悪いのが予想出来過ぎていて、開き直っています。
今日も昼はラーメンを食べる予定です。

さて、珍しいことにこの1週間で、
自宅から徒歩もしくは自転車圏内でのライブ観戦と飲み会が2件、ありました。

ライブは「さすけ島ライブ」といって、バイオリニストの諏訪有香さん主催のイベントです。
諏訪さんは、大学の先輩の親戚、という珍しい形で知り合い、15年ほどのお付き合いになります。
その大学の先輩とは、坂元一明さんという方で、四半世紀、25年以上のお付き合い頂いております。
坂元さんも、ピアニストとしてライブに参加していらっしゃいました。

大学のサークルでコピーバンドをやっていたことは以前このコラムに書きましたが、
同じサークルで「オリジナル曲を作る」ことで異彩を放っていたのが坂元さんでした。
坂元さんの影響で、私も作曲をはじめました。
それからは、理論を教えて頂いたり、シーケンサーにオケだけ打ち込んで何時間もソロまわしをしたり、
機材選びに付き合って頂いたり、「キーボードだけバンド」を組んで共同で作曲させていただいたり、
など、本当にお世話になりました。

そんな気のおけないメンバーと、歩いて家に帰れるという気楽さの相乗効果で、
気分は当時にタイムスリップ、音楽の楽しさを再確認することになりました。

もう一つは、イケメンギタリストの山口和也さんに誘っていただいた、ご近所飲み会。
こちらは、ここ数年で知り合った方々や、当日はじめてお会いする、
プレイヤーとして第一線でご活躍されている方々ばかりです。
しかし、ご近所というだけでめちゃくちゃ気楽。不思議ですね、ご近所って。
あ、前述の諏訪さんも近所なので、私からお誘いしてみました。
それにしても、こんな顔ぶれが集まっちゃうって、どうなってるんでしょう、この周辺。
終電も気にせず6時間、すっかり楽しく飲んで話してすることが出来ました。

唯一、真面目な話、やっぱりなーというか、心に残っている話があります。
生バンドでライブをする時って、誰が譜面を起こしているんだろう、という話。
アレンジャーまで電話メール一本いただけたらいいのに、という疑問がありまして。

これはバンマスや、バンド内もちまわりで書き起こしているんだそうです。
アレンジャーにお願いしても、最近は打ち込み主体だから、無い場合が多い。
なので、諦めて自分たちでやったほうが早い、とのこと。
これは優しい言い方で、アレンジャーからロクな譜面が来ないことが増えてきたってこと。
最近、いろんなところで同じような話を聞く機会が多くて。文字通り異口同音ってやつですね。

ではでは、また来週!

須田悦弘

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漆野淳哉 コラム Vol.076. 【国歌あれこれ】

 

みなさん、こんにちは。

私は、L’Arc~en~Cielから姫carat、そしてIshtarやAmr Diabなど、流行り歌から、異国の歌まで、なんの脈略もなく、いろんなジャンルの音楽が好きですが、みなさんは、どんな歌がお好きでしょうか? 歌というは、誰もが主観的に、好きな歌を選んで聞いていると思いますが、そういう意味で、刻々と変わる音楽シーンにおいて、みなさんが、どういう歌を選んで聞いているのかということは、とても興味深いことだと思います。しかし、時代の洗礼を受けない歌があります。世界各国の「国歌」です。今日は、ちょっと変わった内容ですが、「国歌」について、僭越ながら、少しお話をさせていただきたいと思います。

みなさんは、日本の国歌「君が代」は、お好きでしょうか? 個人的には、ちょっと地味な感じで、なんとなく意味がわかりにくいと思います。あと、サビの手前で、歌が終わってしまっているような、なんとなく物足りない感じもします。歌詞の意味に関しては、ヘブライ語で解釈できるという説もありますが、「君が代」の歌詞を理解している日本人は、果たしてどれくらいいるのでしょうか? ぶっちゃけ、意味もわからずに歌っている人のほうが多いのではないかと思います。

対照的なのが、ルーマニアの国歌の「目覚めよ、ルーマニア人!

です。「君が代」がわずか30文字余りの短い歌詞で終わっているのに対して、歌詞が11番まであって、国のstoryといいますか、historyがちゃんと盛り込まれています。メロディもなかなかです。

カッコいいという意味では、ロシアの国歌「祖国は我らのために」もなかなかではないかと思います。今のロシアを象徴するような威風堂々とした国歌だと思います。また、印象的なのは、イスラエルの国歌「ハティクヴァ(希望)」です。曲も歌詞もずっしりと重いですが、somethingがあり過ぎて、1度聞いたら、忘れることはできません。1番暗い国歌などという人もいますが、はっきりとしたメッセージ性を持っています。そして、血生臭い歌詞が少なくない国歌の中でも、そういう内容ではなく、歌詞も含めて秀逸なのが、ボスニア・ヘルツェゴビナ国歌の「間奏曲」ではないかと思います。

世界中の国歌をすべて聞いたわけではありませんが、外国の国歌といえば、アメリカ国歌「星条旗」やフランス国歌「ラ・マルセイエーズ」だけではなく、未知のものもたくさんあるわけですが、いずれも、19~20世紀臭といいますか、やはり、古くささを感じしてしまうものも少なくありません。せめて1世紀に1度くらいは、国歌の見直しといいますか、新しく作り直してもいいのではないかと思います。戦争という破壊を競い合うのではなく、各国とも、歌という芸術の創造を競い合うことができたら、どんなにかいいのではないかと思います。

という訳で、ちょっと断片的ではありますが、今日は、気になる国歌を少し取り上げて、話をさせていただきました。それでは、また。