作詞家 漆野淳哉 コラム Vol.008 「そして僕は誤報にグレた。」  

  ☆   みなさん、こんにちは。

  このコラムで、毎回、好き勝手なことを書かせていただいていますが、 このまま書かせていただいててもいいのかどうか、不安になる時もあります。

  たとえば、以前、コンペの話をさせていただきましたが、 偉そうなことを言ってる割には、自分自身、コンペに落ち続けてたりして、 そんな素振りは見せませんが、 実は、人知れず、凹んでたりしているからです。。><   世の中には、あふれるほどの歌が出回っているのに、 たった1曲、採用されることが、いかに難しいかということをいつも実感しています。

  以前、T&Eにお世話になる前のことですが、 コンペで採用の連絡をいただいたものの、結局、CD化にならなかったことがありました。 しかも、そうした連絡さえないまま、何年かが過ぎました。 しかし、そんなことでいちいちグレたり、凹んでいても、なんにもならないので、 次のコンペをがんばるだけです。

  また、採用になったものの、作曲者が不明という理由で、作品登録ができないようで、 もう何年も印税をもらっていない、ということもあります。

  ま、いろいろと理不尽なことも少なくありませんが、 リリースにならなかったり、印税をもらえなくても、 数ある作品の中から、自分の作品を選んでいただいたということには、 とても感謝しています。そして、それだけでも大きな励みにもなっています。  

いつも思うのですが、 数ある作品の中から、たった1作品が選ばれるというのは、 奇跡とまぐれが重なり合った瞬間ではないかとさえ思います。 そういう意味で、選んでいただいた時は、ほんとにうれしく思います。 お金では買えないよろこびです。

  なので、ちょっと余談ですが、去年、こんなことがありました。 以前、某作曲家さんと作ったコンペ用のデモを、 たまたま別のシンガーの方が聞いたらしく、 この歌詞を書いた人の歌を歌いたい、ということで連絡をいただきました。 いろんな人のデモを聞いた中で、 私の歌詞を選んでいただいたというのは、たいへん光栄なことです。 そして、お金では買えない事件です。。。  

まったく見ず知らずの方でしたが、 そんな連絡をいただけるというのは、夢にも思っていませんでした。 思いがけないご縁ができて、 現在、全10曲入りのアルバムを鋭意制作中です。^^)/   そして、自分の書いた歌を、 誰がどこで聞いてくれているのかわからない、ということで、 またこうした思いがけないご縁ができるかもしれない、 と密かに期待しつつ、ますます精進をしていきたいと思っています。

  というわけで、 今日は(も)、雑談でした。  

それではまた。。。  

漆野淳哉

———————————————

【第九回】 おススメソフトシンセの話 「いわゆるシンセサイザー編」  

皆様こんばんわ。 鳥海剛史です。

  前回、前々回に引き続き、おススメソフトシンセ「いわゆるシンセサイザー編」   前回は単体専用音源のお話をさせて頂きました。  

今回はいわゆるシンセサイザーの音源のお話です。   シンセと言ってもこれまた色々ありますね。   大きく分けて、  

  • サンプルプレイバックシンセサイザー

 

  • CPUの演算処理でアナログ音源やFM音源を再現するシンセサイザー

  の2種類あるかと思います。  

★まずはサンプルプレイバック方式のシンセを2台ご紹介出来ればと思います。   ▼reFX NEXUS   こちら、ちょっと重い上に海外から個人輸入しないと買えないという逸品です。   お店では売ってません><   全体通して重たいですが、シンセリードなど存在感があって、 重宝しております。

  ▼OMNISPHERE   僕がDTM人生で一番最初に買ったソフトシンセは、 このOMNISPHEREの前のATMOSPHEREでした。   とにかく出音がすごくて感動した覚えがあります。

  そんなATOMOSPHEREのお兄さん的なシンセで、 ATOMOSPHERE時代のプリセットも多数収録されてます。   ただし重さも半端ないです!(インストールも数時間!)  

★続いて、CPU演算処理タイプのシンセです。

  ▼reFX Vangurd   同じくreFXのCPU演算処理型のシンセです。   プリセットの数は他のシンセに比べたら少ないですが、 とても軽く、アルペジェーターなどで重宝します。   僕はゲートシンセとしての使い方が一番多いです。

  ▼NI MASSIVE   近年のEDM、dubstepに欠かせないシンセですね。   wobble bassやscream leadなど自作の音を多数作っております!  

▼WAVES Elements   意外と知られてないですが、プラグインエフェクトで有名なWAVES社も ソフトシンセ出してるんですよ。   こちら内臓シーケンサー(アルペジェーター)搭載型のシンセで、 アルペジェーターの操作性に長けている印象です。   とまあご紹介出来るところはこんな所でしょうか。  

僕もプリセットは多用しますが、 やはり欲しい音を作るときは、 LogicのES1やES2のイニシャルトーンから、 オシレーターをこねくり回し、理想の音を作っております。   市販のソフトシンセも大変便利ですが、 DAWに入っている基本的なシンセでの音作りも勉強しておくと、 後で市販されているシンセを触った時にかなり楽になるので、 シンセの操作も是非勉強してみてください。  

それでは今回で第九回目、ありがとうございました!  

次回「第十回 最終回!?」をお送りいたします。